ワイヤーカット放電加工機
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■一般的な質問
驚異イニシャルコストと明記されてますが
はい、驚異的なイニシャルコストを実現しております。
しかし、加工工程や材質等で異なりますので、一度お問い合わせ頂き、貴社殿の加工状況を伺い。 それに基づいたイニシャルコストを提示させて頂きます。 どんな素材を加工できるのでしょうか?
電気を通す素材、通電する素材であれば何でも加工が可能です。
しかし、熱により解ける素材や変形する素材には対応できません。 素材をお持ち頂ければテストをします。 加工物体の大きさや厚みはどれ程ですか?
加工品の対応可能な大きさは、作業台の上で固定できる範囲です。
最大質量は300kg、最大加工厚さは、400mmとなります。 特殊な加工品の場合は一度ご相談ください。 通常のワイヤーは消耗品で交換が必要ですが、このマシンはどうでしょう?
このワイヤー放電コンターマシンは、モリブデンワイヤーを使用しています。
ワイヤーがドラムに巻き付けられワイヤー電極を自動的に正転・反転させ反復使用することで。 ワイヤーの寿命が100〜200時間を実現します。(但し囲う条件により異なります) 消耗部品等のコスト面はどうでしょうか?
このワイヤー放電コンターマシンに関わる消耗部品は国内メーカー部品と比較し。
非常に安価なコストで販売しております。従って、ワイヤーの反復使用で長寿命や 消耗品パーツが安価なため、抜群のランニングコストパフォーマンスです。 ■機械の全般的操作に関して
各軸の原点はどのようになっているのですか?
ステッピングモーターのため、機械原点はございません。
そのため、スタートした位置が加工原点になります。 これまで、パラメータに座標を書き込むという機能は無いため、加工中に加工原点が 分からなくなる可能性がありました。そのため、当社では、日本仕様向けにXYデジタルスケールを 標準装備して対応しております。 ワイヤーの垂直出し治具は鋳鉄の一体型ですが、どのようにしてワイヤーの垂直を見るのですか?
テーブルをキレイにしていただき、ワイヤーの垂直出し治具を設置してください。
高周波回路を作動後、パワースイッチを最小に設定してください。 その後、ワイヤーを走行、手動ハンドルでテーブルを移動させながら、ワイヤーの垂直出し治具に 接触させて火花の出方を見てください。 上部ガイドに付いているUV軸モーターのノブを回転、同時にテーブルも移動させながら、 治具の上下帯面で均等に火花が出るようにUV軸モーターのノブを調節してください。 ※UV軸モーターのノブには触らないようにしてください。もし、何かの拍子にノブに触った時は 再度垂直出しを行ってください。 ワークの材質や厚さによる放電条件をどのように決定するのですか?
厚鋼板の場合はパルスワイド(幅)24μsパルススペース(間隔)11程度で設定してください。
薄鋼板やアルミはパルスワイドを小さくしてご使用ください。 工具径補正量はどのように決定するのですか?
DXF-NC変換時に設定してください。
CAD/CAMシステムをお使いでしたら、CAD/CAMシステム上で径補正を掛けたデータを作って、 このワイヤーカット機械上にワイヤーの中心経路を入力した方が簡単で、かつ複雑な動きをさせることができます。 そのため、こちらの方法をおすすめしております。当社の3Bコードは工具径補正のコマンド、パラメータテーブル がないため、プログラム中で工具径補正を掛けることはできません。加工の設定画面で、限定的に径補正を 掛けることは可能です。 工具径補正量はユーザー様にテスト加工して決めていただきます。 ※工具径補正とは… 輪郭加工の場合、製品の出来上がり形状をプログラムしても、実際の加工機上では 工具半径分だけオフセットして動作させないと製品の形状は出来ません。 ワイヤーカットの場合はワイヤー半径と 放電ギャップを合わせた量が工具径補正量になります。 ※放電ギャップは、ワークの材質、厚さ、放電エネルギー、面粗さ等種々の要因で変化します。 アルミニウムは加工できるのですか?
電気を通すものであれば全て対応可能ですので、アルミニウムの加工も可能です。
ただし、アルミニウム加工では、カーボンブラシの摩損がとても速いため、カーボンブラシ給電装置を ご用意しております。アルミニウムを主体に加工されるのであれば、ワイヤードラムの給電仕様も製造可能です。 ノイズ対策の必要はありますか?
住宅街でのお使いのお客様もいらっしゃいますが、これまではシールドなどの設置はしておりませ
ん。
また、当社でも実験を行いましたが、ノイズ対策の必要性はないと判断しております。 アースの設置はどのようにするのですか?
基本的には、分電盤のアースにつなげますので、別途設置の必要などはありません。
ワイヤーの反転・正転はどのように認知するのですか?
ワイヤードラムの下部にリミットスイッチがついており、正転と反転位置をそこで決めて頂きます。
工場の騒音規制があるのですが、デシベルはどのくらいでしょうか?
60〜65デシベル程度です。
加工液タンクの容量はどのくらいでしょうか?
おおよそ45L程度です。
動力線ケーブルの太さ電源量(KVA)及びアースブレーカー容量はどのくらいでしょうか?
動力線ケーブルの電源量は、1.5Kvaです。
アースブレーカーは、定格感度電流30mA/定格不動作電流15mAです。 アース工事の種類は何でしょうか?
D種設置工事になります。
■NC装置の操作に関して
ワーク座標をどのようにリセットするのですか?
ステッピングモーター駆動なので開始位置しか設定できませんので、当社で日本仕様向けに装備した
デジタルスケールを併用ください。 XYジョグおよびステップ送りはどのように行うのですか?
ステッピングモーターの励磁を切って手動ハンドルで操作を行ってください。
ドライラン運転方法、シングルブロック、オプショナルストップ、オプショナルブロックスキップの操作方法は?
F11高周波をOFFにして空運転を行ってください。Gコードデータを3Bコード変換すれば、
上記の操作を行うことができます。 加工開始点にどのように復帰するのですか?
加工画面が存在していれば復帰もできますが、当社ではデジタルスケールをご使用いただき、
手動で戻すことをおすすめしております。 断線時はどのように対処すれば良いのですか?
ドラムにワイヤーが多く残っていれば、断線した反対側は捨てていただき、残った側のワイヤーは
再度ご使用いただけます。 停電時はどのように対処すれば良いのですか?
加工開始点はデジタルスケールを使用して記憶してください。デジタルスケールは停電しても
位置を記憶しているため、対処可能です。 他のCADから、DXF等の図形データ移入はできますか?
DXF対応はしております。
ISOコードの移入および編集、ISOコードのサポートの状況はどうでしょうか?
ISO-Gコードの変換は可能です、ただし、工具径補正はプログラムで動作出来ません。
設定画面からは、限定的ではありますが工具径補正を掛けることは可能です。 Gコードで使用できる文字は何になりますか?
「G01」「G02」「G03」「G90」「G91」「M00」「M02」などはお使い頂けます。
■メンテナンスに関して
ワイヤー以外で機械本体側の比較的消耗しやすい部品、国内で入手し難い部品はありますか?
a) ドラムの反転用リミットスイッチ。
b) ドラムの反転用の継電器。 c) 操作盤のスイッチ類。 d)主電源スイッチ このあたりの部品は日本で手に入りにくいものですが、価格は安価ですので予備品を 確保しておくことをお すすめしております。 また、部品は当社で販売しております。 故障した場合、ソフトの再インストールに関して
当社ではハードディスクは使用しておらず、HLカードにすべての情報が書き込まれております。。
■その他
テーパー加工はできますか?
UV軸がステッピングモーターですが、3/100mm程度の加工は可能です。
テーパーは6度まで対応し ております。 加工液や消耗品などで注意点はありますか?
加工液の濃度が薄くなると鋼材の加工に支障が出る場合がございます。
また、加工筋が目立つようになる場合もございます。 水の補給だけでは、機械の不具合や加工できないこともございますので、 指定された加工液剤のご使用をお願いいたします。 加工液を溶かす水道水の硬度が100を超える場合、ぺーストが溶けきらないことがあり 加工に影響を与える恐れがあります。 100を超える地域の場合は、蒸留水などで代替いただくことを推奨しております。 |